『 だいたい3割くらいだと思います。 』
10件交渉して 3件くらい。
これは、私が価格交渉して100%買主さんの希望が通る割合です。
あくまで 個人的な感覚なのですが・・・。
優秀なやり手の営業マンの方でしたら、
「 オレなら 100%買主の希望を通すね!! 」
と言われるかもしれませんが、私は3割くらいですね。
もちろん 残りの7割も値引き交渉自体はできてますが、買主さんの100%希望価格になってないということです。
これは、買主さんの希望価格が安すぎる。ということも、
売主さんの 資産状況など いろいろなケースを含んだ だいたいの平均です。
もちろん 我々は買主さんの100%の希望価格を 売主さんに交渉するのですが ここでは理屈はあまり通用しません。
単純に 売主さんが 『 その価格で売る(売れる。)かどうか? 』なんですね。
例えば
スーパーで 商品をレジに持っていって
「 この商品 原価がこれくらいで 人件費や固定費 お宅のスーパーの利益を考えたら高いと思います。だから ○○円にしてください。 」
といっても 価格は下がらないでしょう。
レジの人もしくは 店長さんに
「 この商品は○○円で販売していますので その価格でご検討ください。 」
と丁寧に言われるのがオチです。
ただ、スーパーとしても
賞味期限が近ずいて 商品を廃棄するくらいなら 赤字でも売ろう!と判断すれば お客さんは安い価格で買うこともできるかもしれません。
いずれにしても 最終的に 価格を決定するのは売る側です。
(もちろん 価格を決定する要因は買う側が作ってますけど。)
これは 綱引きみたいなもんで、
状況に応じて 売主側が強くなったり 買主側が強くなったりします。
売主さんがお金に困っていて 買主さんが現金を用意できれば 綱引きは買主さんの勝利になる確率が高いですよね。
でも、
この綱引きを 直接 売主と買主がすると どちらかが感情的になってしまうケースが少なくないんです。
「 その物件 その価格やったら高いで、この値段が相場だからこの値段なら買うよ。 」と言われて
気分を悪くする人もいますし、
そもそも 売主さんが特に急いで売らなくてもいい状態だったら、
「 余計なお世話ですよ~。 」と笑顔で言われてサヨナラです。
その辺の 調整を細心の注意を払いながら 調整、交渉するのが我々の仕事なんです。
スーパーに売ってるお菓子みたいに 同じものが大量に売られてるんだったら 相場っていうのも成り立ちますが、不動産については2つとして同じものがないので 相場というのはあくまで参考でしかなくて 絶対的な意味を持ちません。
「 相場はどれくらいですか? 」と聞かれれば 答えますが、
「 この金額で売らないと損するから 売りたくない。 」という売主さんには 相場を説明するより、買主さんの熱意だったり 資金状況をお伝えする方が 効果的なケースもあります。
その辺は ケースバイケースで 状況を見ながら 交渉していくわけですが、人対人の交渉にいかに感情を持ち込ませないかがポイントだったりします。
でも 利害関係がある人どうしの交渉だと 感情的になっちゃうんです。
綱引きでも審判がいるでしょ?
綱引きに審判がいなかったら ケンカになりますからね。
というわけで
『 だいたい3割くらいだと思います。 』
ってのは そんなに悪い数字でもないと思ってます。
コメント