「 そんな交渉して怒られないですか? 」と お客さん(買主)から言われることがあります。
「 怒られることもありますよ。 」というのが私の答えなのですが、怒られないこともあります。
というか 怒られないように組み立ててから交渉します。
それでも怒られるときは怒られるので 「 怒られることもありますよ。 」という答えになるんですね。
「 勝負する時は 内角ギリギリにボールを投げるんや。でもデッドボールになることもある。 」
これ 島田伸助さんがトーク番組司会のコツを比喩してた内容の要約なんですが (もちろんもっとおもしろく言ってますけど・・・。)
交渉も同じなんですね。
「 怒られるか怒られないかのギリギリの条件をぶつける。 」
「 交渉の伏線をはっておいてから 怒られる。 」 とか。
いずれにしても 「 ギリギリ 」が重要であって あきらかに安全な話や あきらかにデッドボールな話は 交渉する必要がないんですね。
ただ その辺のさじ加減は交渉する人の裁量によるので 「 ココまでだっただ大丈夫。 」っていう明確な定義はありません。
交渉相手の経済状況にもよりますし、その逆もあります。
つい先日 当社が看板を立てている物件の所有者を教えてくれ。という電話をいただきました。
さすがに 「 個人情報なので お教えできませんけど、何に必要なんですか? 」と聞いたところ 「 自分で価格交渉しようと思う。 」とのこと。
「 えっ じゃ何のためにウチは看板あげてると思います? 」と皮肉を言っておきましたが、こういう思考回路の人が交渉してうまくいくはずがありません。
理由はカンタン。
利害関係が見えていないからです。
これほどわかりやすい利害関係が見えずに どういう交渉をするのか逆に興味がありますが、こういう人意外に少なくないんですね。
特に年配の方に多いですけど・・・。
所有者は そういう個別の交渉が煩わしいから不動産屋に頼んでいる背景が全くみえないんですね。
それでも交渉したい人は 勝手に法務局行って謄本で調べればいいと思いますけど、ウチに電話して聞くって・・・。厚かましさだけは評価できますが、関わりあいたくないですね。
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