「将来売りやすい家ってどんな家ですか?」というご質問。
「ひょっとしたら将来海外で住むかもしれないので 将来売りやすい家を建てたいんだけど。」というお客さんからのご質問なのですが。
私の答えは簡単です。
「普通の家が良いと思います。」とお答えしました。
もう少し言うと 住む人のこだわりが強くなく お金をそんなにかけてない家ですね。
「こだわりは犬も食わない」と言った人もいましたが、本人のこだわりが他人に評価されるとは限りません。
まず自分が中古住宅を買おうと思うときに考えることを 思い描けば答えはでると思います。
無駄に広い玄関とか、1年もすれば見なくなるお風呂についているテレビとか 設備関係は必ず古くなるので 高価なものを入れたからといって それが売値に反映されるとは考えにくいです。
ちゃんとメンテナンスされていても 「使用感が気になるので新品に入れ替える。」と言う人の方が圧倒的に多いですからね。
まず中古住宅を買う人は新築より安くないと手を出さないので、購入時にお金をかけて ローンの残金が多いと 売却の値段設定に困ることになります。
「別にずっと住み続けるからいいよ」と言う人も多いでしょうけれど、それなら 不動産を資産として考えないという割り切りも必要になると思います。
「賃貸と違って ローンを払い終われば 支払いがなくなって資産になる。」という人もいますが、固定資産税は当然かかりますし、築35年でリフォームの必要がない頑丈な家ならいいですが、将来のリフォーム代も ローン以外の出費になります。のでローンが終わって支払い終わりとは単純に行きません。
しかも 資産は現金化できてこそなので、現金化しようと思ったら売らないとけないので そこに住んでる限りは現金化できないので資産とは言いにくいです。
「買わずに賃貸」というのも資産運用の観点からすれば 実に自然な流れになってきています。
「みんな家を買ってるから。」
この「みんな○○しているから大丈夫。」というのが かなり危険な判断ということがこれからドンドン表面化していくと思います。自己責任の時代です。(今更ですが・・・。)
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