「 出涸らしみたいなもんやなぁ 味はするけど薄くて飲めたもんじゃない。 」
と数年前は思っていました。
正確には この会社( (有)天王土地 )の代表になった数ヶ月後ですかね。
父親からバトンタッチを受けて 仕事をしていくなかでなかなか厳しい状態が続いていたころです。
「 不動産屋の旬は終わった。今の会社は出涸らしみたいなもんやなぁ。 」と よく思ってました。
そりゃ 業績が上向くハズがないですよね。(苦笑)
もちろん 今は思ってませんよ。
「 結局 こういうことなんだなぁ。 」と思い始めてからはそう思わなくなりました。
どういうコトかと言うと・・・。
「 なーんだ どの業界も 出涸らし状態じゃないか・・・。 」と思ったからです。
すでにある会社、すでにある業界はすべて 出涸らし状態か いずれ出涸らしになる運命にあるんですよね。
(需要と供給をベースとした業界は。ただ 癒着構造にある業界の息は長いかもしれません。(実質終わっていても。))
要は その出涸らし状態をどう受け入れるかだけ。
1.出涸らしだから捨ててしまう。
2.その出涸らしを再利用する。
3.「 薄っいなー。 」と文句言いながら飲む。
この3つしかないわけです。
こう考えると 文句を言いながら飲むのが一番かっこわるい気がしたんですね。
親が残してくれた会社、多くの人たちが築いてきた業界に文句だけ タラタラ言って 自分はそのスキームを疑うことなく受け入れる。
なんか かっこわるいですよね。
結果 今は 「 その出涸らしを再利用しつつ、いつか捨ててもいいように 違うお茶の葉を集めているところ。 」という感じですね。
別に違う仕事を探しているわけではなくて 同じ不動産業界でも いろんなサービスが考えられるということです。
「 まずは業界の常識を疑う。 」これが一番手っ取り早いと思っています。
独立して自分で商売を始める人でも 「 業界の常識 」に右へならえをしている人結構多いですからね。
せっかく自分の店を持つのにそれは もったいないと思います。
もちろん 勇気は必要ですよ。
人と違うことをするんですからね。
「 あの息子は常識がない。あれではあかんわ。 」と 私も言われていることでしょう。
( 言わずともそう思ってる空気はガンガン伝わってきます。(汗) )
でも そこは避けて通れないとも思っています。
ものすごーく 悪路だし しんどいけど そこを通った人しか見えない景色が そのむこうにあると信じて今は仕事しています。
「 この会社( 業界 )は出涸らしみたいなもん。でも捨てるなんてもったいない。こういう風に料理すれば別のスパイスになる。 」という気持ちでいないと 新しい茶葉は見つからないと思いますしね。
言われたとおりにやる人が評価される時代は とっくに終わってますから・・・。
ホント、毎日 忙しいハズですよね。(苦笑)
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