「 定年後に農業をしたいから 農地を買いたい 」というお問い合わせがたまにあります。
そういうお問い合わせには 「 農業をするのが目的だったら 農地を借りた方がいいんじゃないですか? 」とアドバイスをさせていただいています。
でも中には 「 どうしても買いたいんだ。 」という頑固なお客さんもいるので、購入に向けたお話もするのですが、
農地を買うための農家の資格条件をクリアーしていないケースが多いです。
一般的に
1.年間150日以上農業従事すること
2.府都県で50アール、北海道で2ヘクタール以上の農地を所有
又は、貸借する予定があること
3.居住地と農地の距離が遠すぎないこと
などを満たすことが必要なのですが 詳しくは 各市町村の農業委員会で確認された方がいいかと思います。
50アールって結構ひろいですよ。
5000㎡(1500坪)ですからね。
( 太子町、姫路市、たつの市は最低面積が3反(30アール)だったと思います。 )
相当 本気じゃないとキツイ面積です。
というわけで 「 そんなに広い面積は必要ないな・・・。 」とお思いの方には こういうご提案をしています。
宅地、雑種地、山林 地目の土地を買って畑をする。
農地(田)の購入には 農家の資格が必要ですが、農地(田)以外の場合は 必要ありません。
購入価格は高くなるかもしれませんが、場所によっては将来売却できる可能性もあるので、農地を買うより 非農地を買うことをおすすめしてます。
「 自分は 農業をする。 」と 気合い十分でも 将来相続などを受ける お子さんが農業に魅力を持つかどうかはわかりませんからね。
そうなった時に 売却または賃貸できるような土地の方が つぶしが利くと思います。
市街化調整区域の農地を相続して 管理に困っている人 多いですからね。
固定資産税は安いですけど、草の管理や田のメンテナンスが大変みたいです。
市街化区域の農地(田)なら 買い手もいますが、調整区域になると皆無ですからね。
「 自分の金を何に使おうが勝手だろ!? 」という気持ちも分かりますが、お子さん お孫さんが管理に困るようなことをわざわざしなくても・・・。と私は思いますけど。
相続を受ける可能性が少しでもある一人としてはそういうことを思ってしまいます。
だから こういうご提案をしてるんですけどね。(苦笑)
コメント