私 :
「 住宅ローンを利用する場合 土地だけの購入はできませんよ。 」
お客さん :
「 えっ そうなんですか?知らなかった・・・。 」
というやりとりは意外に多いです。
住宅ローンはあくまで 住宅取得に対するローンなので、土地だけ買う場合は住宅ローンにならないです。
( もちろん建前上。 )
「 土地を先に買って ゆっくり建築会社を選ぶ 」という方法が 建築会社を比較する上で有効なのですが、それをしようとすると すでに土地をもっているか 土地代金は現金(親から借りる場合もあり。)で用意する必要があります。
ただ なかなか土地代金を現金で用意できる方は少ないので 一般的な流れはこうなります。
【 まずはじめに 建築会社を選ぶ。 】
住宅ローンの申し込みをする際に 建物の見積り書がいるので 土地の購入を決める際には建築会社がきまってないと住宅ローンの手続きで時間がかかってしまうんです。
【 土地買う → 建物着工 】 までの時間がかかると土地代金の金利や現在お住まいの家賃がどんどんかさみますからね。
理想的なのが、土地の購入日(契約ではなく所有権移転)の次の日から 工事着工というスケジュール。
お客さんによっては、土地の購入日(契約ではなく所有権移転)前に地鎮祭をする人もいます。
(まだ自分の名義でない土地の地鎮祭の有効性はよくわかりませんが・・・。)
スケジュールがギリギリな感じもしますが、無駄なお金を省くには理想的なスケジュールです。
まー。住宅ローン自体が 土地をすでに持っている人(または土地代金を現金で持っている人)を対象にした設計になっている感じですからね。
実際フラット35の場合、土地のつなぎ融資はないですから。(提携金融機関がつなぐ場合はありますが。)
しかも、建物が完成した後にしか 融資実行されませんからね。
建前として、土地代、建物の着工、中間金は現金であることが前提ですから・・・。
(もちろん 実務上は 提携金融機関がつなぎますけどね。しつこいですけど念のため。)
話はそれましたが、 建築会社を選んでおくとある程度 見積もりがすぐできるので、土地の購入を検討する際に総額が見えやすいんです。
ただ 建築会社によっては
「 土地が決まってないと プランや見積もりはできません。 」
と とんちんかんな事をいうところも多いので、テキトーに「 こんな土地が良いな 」という土地の物件資料を渡して、
「 この土地を買う予定です。 」とハッタリかましておけば、プランと見積もりが出てくるはずです。
「 そんなウソをつきたくないな~。 」とお思いの心優しいあなた。
この土地を買う予定でも 売れてしまって買えない場合や他に欲しい土地が出る場合もありますから、ウソではないです。
そうやって 土地+建物の価格がでてローンの返済金額や諸経費関係が分かれば 土地の予算も出てくるので 堂々と不動産屋に土地探しに行けばいいわけです。
不動産屋に行って 『 建築会社に行ってください。 』
といわれ
建築会社に行って 『 不動産屋に行ってください。 』 と言われて お悩みの心優しい方。
建築会社を選んで気に入った会社があれば、
テキトーな物件資料を不動産屋にもらって 建築会社で見積もり、ローン計算をしてもらって予算取りをした後
不動産屋で本気で探す。
が、スムーズな進め方です。
不動産屋( 私 )からすれば、お客さんが建築会社を選んでいる時点で 建築条件付の土地を購入されて出番がなくなる可能性もありますが、それはそれでその購入方法がお客さんに合っていたということなので仕方がありせん。
ただ、「 建築条件付きの土地+家って結局 高いね・・・。 」と 肩をがっくり落とされている方もいますので、そういうお客さんにはコストダウンする方法をお伝えしたりもします。
土地の値下げ方法や ローコストでいい家を建てる建築会社の探し方にもコツがありますからね。
(そんなことばっかり考えてますから 私。)
コメント