「 不動産を売りたいんだけど・・・。 」というご相談に対して、
「 今は売らない方がいいですよ 」とアドバイスすることもあります。
これは、不動産屋としてはアウトかもしれません。
我々の報酬は成功報酬ですから、売らないと利益にならないわけですからね。
でも、やっぱり「 今は売らない方がいいですよ 」とアドバイスすることもあります。
その判断基準はどういうものかというと・・・。
売ろうとしている人の状況によります。
だから、
ご相談の際に 「 なぜ売ろうと思うんですか？ 」とかならず聞きます。
というのも 状況によっては、今 売ることで 税金の額が増える場合があるんですね。
（とうことは手取り金額が減る。）
１．所有期間が５年以内で売る場合。
これは短期譲渡になるので 売った時に利益が出る場合はその利益に対して ３９％の税金がかかります。
これが５年以降なら２０％。
高い金額で買った土地を売る場合は 売っても利益がでないので関係ないですが、特に急いでない場合は、「 もう少し待ってみては？」というご提案をする場合が多いです。
建物がある場合は、「 定期借家契約で貸しませんか？ 」というアドバイスも多いですね。
２．親の名義の不動産を売る場合。
親族の間で 相続財産の案分が事前に決まっている場合は 「私がもらう予定の不動産だから 売りたい。」というご相談がありますが、これも 名義が親である以上、親にお金がいって、その後、息子（娘）に行くので その際に贈与税が発生してきます。
年間１１０万円ずつお金を移動することで 無税にもできますが、状況に応じて 「 相続後に売られては？ 」というアドバイスもします。
ただ、本当にすぐにでも売りたい場合は、そういうアドバイスをした上で、販売戦略を立てていきます。
あとで、「 こんなに税金がいるんなら、売らなきゃ良かった・・・。 」と思うのは最悪ですからね。
不動産を売るのが私たち不動産屋の仕事ですが、不動産オーナーさんにとって最適な時期に 最適な手取り金額で売却できるようにアドバイスすることの方が 実は 重要な仕事ですからね。
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