「 現金で全部払うから安くして。 」という交渉は土地を買う場合は それなりに有効ですが、注文住宅を依頼する場合は 工務店に嫌がられる場合が多いです。
「 できたら住宅ローンを組んで欲しいです。 」と露骨に言われる場合もあります。
でも 建売住宅の場合なら 「 現金で全部払うから安くして。 」という交渉は有効です。
この違いは何なのか?
答えは・・・。
注文住宅の場合 工務店は完成するまで お客さんから全額お金をもらえないからです。
もう少しつっこんでお話すると、建物は完成したけど お客さんがお金を持っていなかったら困るからです。
もちろん 建築請負契約等を結んで工事着工すると思うので 損害賠償請求はできますが、それにかかる費用と時間は 工務店にとってムダ以外の何者でもないですからね。
それなら 金融機関で住宅ローンの承認が下りたお客さんの方がいいわけです。
(金融機関が お金の支払を保証しているようなものですから。)
ただ これがお金と商品が同時に支払引き渡しができる物件の場合は別です。
土地とか、建売住宅、中古住宅がそうですね。
それこそ 「 全額現金で支払いをする。 」と言いながら 実際には現金を持っていなかった場合には 所有権移転をしなければいいだけの話なので、売る側にもリスクはありません。
しかも 即金支払いできるお客さんなら 住宅ローンの審査の時間も不要ですから 営業マンからしたら 超うれしいお客さんです。
「 多少の値段交渉はしょうがない。 」と割り切る営業マンや会社がほとんどだと思いますね。
というわけで 「 即金支払いできる人は強いけど 万能( 最強 )ではない。 」という一つの例でした。
ハッキリ言うと 注文住宅を買う場合は 即金支払いは意外に嫌がられます(苦笑)
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